陸前高田&かがわ「絆」プロジェクト ~大漁旗が完成間近~

去る8月29日「南海トラフ巨大地震」について、中央防災会議の作業部会が、死傷者や浸水域などの被害想定を発表しました。その発表内容は皆さんもご存じのとおり驚嘆すべきものでした。それと時を同じく29日、陸前高田市に建築中の集会所「みんなの家」がベネチア・ビエンナーレ国際建築展で最優秀賞の金獅子賞に選ばれました。
皆さんには、私(松田哲也)が実際に目にした東日本の被災状況をお伝えするとともに「今回の東日本大震災で被災に遭われた現地の方とともに、これからの時代を生きぬく環境、生きぬく意志を一緒になって考え学ぶことができれば…」ともお伝えしました。その後私たちは、正式に「陸前高田&かがわ「絆」プロジェクト」(右上写真)を立ち上げ、現地の方々と連絡を取りながら、少しずつではありますが一歩ずつ活動を開始しています。その活動のひとつに現地のお年寄りが元気に働ける「うどんプロジェクト」があります。具体的には、香川から、うどん麺を安く提供して現地のお年寄りたちにうどん屋さんを営んでもらうといった内容のものです。そのうどん屋さん(店名「元気ハウス」)の建設予定地が、さきほど紹介させていただいた「みんなの家」のすぐ隣です。南海トラフの被害予想発表と言い、「みんなの家」の金獅子賞受賞と言い、これも何かの縁と私自身は感じずにはいられません。「元気ハウス」のオープンに先がけ、このほどそれをお祝いする「大漁旗」のデザイン画(左下画像)が
完成しました。このデザインには大漁旗につきものの「波」はありません。それは当然のごとく現地の方々の心境を考えてのことです。そしてうどん鉢には「ちょっとこま、がんばっぺし!」(さぬき弁と岩手弁をミックスして「少しの間、頑張ってください」)と書かれています。今月22日と23日にかけてプロジェクトメンバーと一緒に陸前高田に出向きこの大漁旗をお渡ししてくる予定です。皆さんもご一緒に考えませんか?
