所長ごあいさつGREERING
上杉鷹山の経営学 ~不況に打ち勝つ経営とは?~
みなさんは「上杉鷹山(うえすぎようざん)」をご存知でしょうか。 江戸中期の大名で、出羽国米沢藩の第9代藩主です。
幕府への領地返上を考えるほどの財政危機に瀕していた米沢藩を斬新な藩政改革と藩士の意識改革で見事に甦らせた江戸時代屈指の名君として知られています。行財政改革の先駆者といわれる上杉鷹山のその手法には組織管理・人間管理の要諦が詰まっています。
もう少しわかりやすく説明しますと「経営改革というのは、単にバランスシートに生じた赤字をゼロにすることではない。改革を進めるには、人づくりが大切だ。人づくりを無視した改革は決して成功しない」ということや「客(地域住民)に対するサービス精神を、何よりも経営の根幹におくべきである」という今日的な企業精神が随所にみられることがわかります。
また、鷹山は経営改革の2本柱に「生産品に付加価値をつけること」と「人づくり」を掲げています。これはまさに現代版、まちづくり活性化の原点とも言えます。この改革は成功し、やがて米沢藩は赤字を克服します。
米沢の人々は、「上杉鷹山公の行った経営改革は、赤字を解消しただけではない。人間の心の赤字を消したことだ。人々の胸に、もう一度、他人への愛、信頼という黒字が戻った」と称えたそうです。
この言葉の意味は、「やろうと思えば何でもできます。できないのはやろうと思わないからです。やろうとすることは他人のためではなく、自分のためになるのです」という深い意味合いが含まれています。
経営者はいかに環境が厳しくとも時代の変化に対応して、経営を維持し発展させる責任があります。そのためには資金計画、利益計画など長期的にも英知を結集して経営を計画し、経営全般について明確な指針を創ることが何よりも大切です。同時に現在ほど激しく移り変わる情勢の変化に対応できる経営者の能力を要求される時代はありません。
幣事務所は、志を同じくする経営者の良きパートナーとしてそうした様々な経営の悩み事に真剣に対応させていただきます。
上杉鷹山公からの学びにもありますように、弊事務所も、人の世が愛と和にあふれ、みながみな自らの持つものの中で、幸せを感じられる世の中となることを心より願っています。