経営理念MANAGEMENT PHILOSOPHY
企業理念(フィロソフィ)
信頼と誇り、源泉は人
私たちは、多くの人々との出会いを通じて、長期的視点に立ち、永続的な顧問先の成長と新しく深みのある企業価値の向上にお
手伝いをさせていただきます。
その源泉は人であり、一人ひとりの力を最大限に生かします。
そして、すべての人々に信頼され、愛され、自らも誇れる税理士事務所となることを目指します。
さらに、責任ある税理士事務所として、社会との対話と共感を活動の指針とするとともに、地域社会の発展に寄与し、より多く
の人々に心からの「安心」と「喜び」を感じていただきます。
- すべての人々の喜びをめざそう
いかなる小さな嘘も無く勇気をもって自分をさらけ出そう。
- 個性と知識を結集し、実り豊かな種をまこう
スペシャリスト集団を目指しお互いの技を極めていこう。
- 本音で語りあおう
一人でできる事は限られるから仲間を信じて委ねよう。
全員一丸となって成功の喜びを共に得よう。 - 広く深く考え、大胆に挑戦しよう
立ちはだかる壁を乗り越える努力をしよう。逃げてはダメだ。
- 感謝の心で行動しよう ~いかなる時でも笑顔でいよう
全ての人を師と仰ぎ優れたところを学び得よう。
人を好きになり積極的に話を聞いてみよう。
様々な分野のトップに触れてみよう。
経営理念への思いMANAGEMENT THEORY
弊事務所の経営理念である「信頼と誇り、源泉は人」をはじめ行動規範につきましては、国税局退官後、税理士登録がなされる約1か月間で悩み考え創り上げたものです。
この理念が生れた背景には、国税局時代のあることがきっかけになっていると言っても過言ではありません。税務調査のことですからあまり詳しくはお話しできませんが少しの間お付き合いください。
とある長期間にわたる調査でなかなか私の話に耳を傾けてくれない社長さんがいました。何回も社長さんと面会して調査を進めようとしても、経営に対する愚痴やよもやま話につきあわされ一向に調査が進まず数カ月が過ぎようとしていました。私も社長さんが私に向いてくれるまであきらめず何度でもお会いして社長さんが納得のいくまでお話を伺おうと繰り返していたある日、その社長さんが「あんたには負けた。修正申告に判をつくから」と電話がありました。今までの経緯から私は半信半疑で社長さんと面会しましたが、その時は今までとは打って変わり笑顔で出迎えていただき気持ちよく修正申告書に判をいただくことができました。小雪ちらつく2月の着手から冷房がきいた8月の終結でした。
調査の過程では玄関先に塩をまかれたほどの社長さんがなぜ急変したのか、その時の私には理解できませんでしたが、それから3年が経ち、私の後輩が社長さんとお会いした際にこういったそうです。「松田さんは元気にしているか?あの人のおかげでうちの会社は3年間でこんなに大きくなった。松田さんがあの時「透明な会社経営をしなければ会社は大きくならない。社長はこの会社を大きくしたくないのか。従業員さんにとってもこの会社を大きくしなければならないのと違うか」と、その言葉が忘れられず透明な会計を徹底してきた。それから松田さんは仕事でうちのお客さんのところまで行ったみたいだが、その時に困っているお客さんにかわって家の電球まで変えてくれたとそのお客さんから話を聞いた。あの時、調査官が松田さんであってよかった。よろしく伝えてほしい」とのことでした。
この時ほど税務職員をしていてよかったと感じたことはありません。
こういった経験で私が現職時代に学んだことは、「税務会計は数字だけではない」ということです。数字に魂を入れなければ相手には伝わりません。その、原点は1対1の人であるということです。そして修正申告書に判をいただくうえでも、十分に相手の話も聴き、合意と納得をしていただくことが大切なんです。
今後、税理士として税務署と納税者の方との中立となって業務を推進していくためには、と考えたときにそこに明確な答えが出てきました。
お客様とのおつきあいは「1対1の人としてのおつきあい」からはじまります。その「人として」を大切に自分を磨いていくことで、お客様との間に「信頼関係」が生まれます。「信頼関係」があってそこに「共存共栄」が生まれます。そしてその「共存共栄」が私の「誇り」となるわけです。つまり何事も「人が源泉」なんです。
こうして、理念が生まれ私の税理士としての人生のスタートを切ったわけですが、現在では多くの仲間とともに、お客様だけでなく地域の方々とも安心と喜びを感じていただきながら、高い志をもっておつきあいをさせていただいております。
これからも「信頼と誇り源泉は人」を理念に掲げ、仲間とともに常に人間的成長を目指し、上杉鷹山の経営学にも記載させていただきましたが「数字の黒字化」だけでなく「心の黒字化」に努めてまいります。